うさぎのかかりやすい病気「エンセファリトゾーン」
2022/07/15/
うさぎのエンセファリトゾーンの病態
エンセファリトゾーンとは寄生虫の一種で、ウサギさんに神経異常を生じる原因の一つです。
これは、他のウサギさんの尿を飲むことや皮膚の接触、また、お母さんの胎盤内での親子感染などにより感染が成立します。
この虫は体内に潜入し脳、肺、肝臓などで増殖することで、臓器の炎症を
発生させると考えられており、多くは脳で増殖し神経症状をきたします。
基本的には、感染したとしても自己免疫により増殖を抑制することができるため無症状であることが多いです。
しかし、ストレスなどによる免疫低下状態になると、エンセファリトゾーンが増殖し始め、症状が生じます。
うさぎのエンセファリトゾーンの症状
症状としては、ふらつき、眼振(目が揺れること)、歩行困難、斜頸(首が傾くこと)、体の麻痺などが生じます。
うさぎのエンセファリトゾーンの診断
血液検査による抗体検査を行うことができますが、精度が高い検査ではないため、陽性と出たから感染していると言い切れるわけではなく、補助診断として考えられております。
そのため、多くは症状を基に診断が行われます。
うさぎのエンセファリトゾーンの治療
原因が寄生虫であるため、駆虫薬の投与を行います。
また、寄生虫の増殖による炎症が原因のため炎症止めも効果が認められています。
吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。
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