症例紹介

【症例報告】ウーパールーパーの皮膚腫瘤手術

2024/01/28/

個体情報

  • 品種:ウーパールーパーのリューシスティック
  • 年齢:不明(成体);飼い始め半年くらい
  • 性別:不明

主訴

一ヶ月前から左脇腹に血豆みたいな1㎜大の出来物が見られ、徐々に大きくなってきましたので当院に来院されました。 元気と食欲などの全身状態は特に問題ありませんでした。

検査

左脇腹に赤い7㎜大皮膚腫瘤が認められ、体腔内の臓器との関連性を確認するためレントゲン検査を実施しました。 体壁からできた腫瘤と判明しました。 ウーパールーパーの皮膚腫瘤

治療

外科手術を行いました。 大きくなったスピードが速いため切除手術を希望され、全身麻酔をかけて腫瘤の切除術を実施しました。 傷の感染を防ぐため、術後の1~2週間には自宅で抗生剤の薬浴を行っていただくことになりました。   ウーパールーパーの皮膚腫瘤を切除した直後の様子  

経過

手術の翌日から活動性、食欲や排泄などはだんだん平常に戻り、術後約2週間後の受診には傷が順調に癒合してきた様子が認められました。 また、再発も2ヵ月以上に経った今のところは確認されておりません。 ウーパールーパーの皮膚腫瘤を切除して2週間後の様子  

獣医師からのコメント

当症例の病理検査にて、皮下組織の増生と血管由来の良性腫瘍と診断されました。 両生類の皮膚疾患の中で、腫瘍の報告は外傷や感染と比べるとまれにみられますが、発生することもございます。 腫瘍の発生状況により、治療の選択肢も異なりますので、しこりなどが確認された場合動物病院へのご受診をお勧めいたします。   吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、デグー、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。 ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。 お困りの方は、気軽にお電話 または LINEにてお問い合わせください。

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