コラム

シマリスのかかりやすい病気「代謝性・栄養性脱毛」

2022/10/17/

シマリスの「代謝性・栄養性脱毛」の病態

シマリスさんの脱毛(ハゲてしまう)の原因としては感染性、栄養性、代謝性、腫瘍性などがあります。

今回はその中で代謝性、栄養性の原因について説明させていただきます。

栄養性は主にタンパク質の不足により生じてしまい、シマリスさんの好物であるひまわりの種やピーナッツなどの過剰摂取が原因となってしまいます。

代謝性は主に環境由来で発症することがあり、原因としては温度や日照時間の影響で毛周期の異常が生じてしまい脱毛となってしまいます。

シマリスの「代謝性・栄養性脱毛」の症状

症状としては、どちらも痒みを伴わないことが多いです。

代謝性では体幹部の左右対称な脱毛や皮膚の色素沈着などが生じます。

また、栄養性では脱毛の他に鱗屑(皮膚がカサカサしてしまう)が生じることがあります。

シマリスの「代謝性・栄養性脱毛」の診断

診断として皮膚状態の確認や食事内容の確認が重要となり、確定診断としては皮膚生検(皮膚の一部をとり病理検査を行う)にて行います。 また、感染性の否定のために皮膚検査(毛の確認やテープ検査など)を行うことも重要となります。

シマリスの「代謝性・栄養性脱毛」の治療

代謝性の治療としては、環境を整えることやホルモン治療などがあるとされていますが、明確な治療方針が現在の医療では確立されておらず、完治しない場合があります。

栄養性の治療としては、食事の改善を行うことが重要となります。年齢や進行度合いにもよりますが、脱毛の改善がなされることもあります。

また、代謝性、栄養性のどちらでも脱毛により皮膚の感染に対する防御がおちることで二次的に感染が生じてしまうことがあるため、その場合には感染性への治療も必要となります。

 

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