コラム

ラットのかかりやすい病気「乳腺腫瘍」

2022/08/26/

ラットの乳腺腫瘍の病態

ラットさんの皮膚にできる腫瘍の中で特に多いのが乳腺腫瘍です。 多くは良性腫瘍であり、オスメスどちらにもできることがあります。

また、ラットさんの乳腺は首から後肢の付け根にわたり広がっているため、お腹であればどこにでもできうる可能性があります。

乳腺腫瘍の中でも特に多いのが乳腺繊維腺腫であり、高齢のメスにできることが多く、卵巣からのホルモンが起因していると考えられています。

ラットの乳腺腫瘍の症状

乳腺腫瘍の種類にもよりますが、初期であれば症状が見られることは少なく、お腹にできものがあること以外の症状がないことが多いです。

悪化してくると発生部位にもよりますが、歩行困難やその部位の皮膚炎などが生じることがあります。

ラットの乳腺腫瘍の診断

診断としては、針生検(腫瘍に針をさし、取れた細胞を評価する)や、病理生検(腫瘍自体を切除し、取れたものを評価する)にて行います。

その他の検査としては、レントゲン検査による転移の有無などの確認も補助として有用です。

ラットの乳腺腫瘍の治療

治療としては、転移が多くはないため小さいものであれば無治療で様子を見ることも一つとして考えられていますが、根本治療としては外科手術による摘出が一般的です。

手術後の予後としては腫瘍の種類により異なりますが、多くは元気に元の生活を送ることができる一方で、完全に取り切れたとしても別の乳腺に再発してしまうこともあります。

予防としてはホルモンに起因していることが多いことから、メスであれば若いうちに避妊(卵巣、子宮摘出)を行うと良いとされています。

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ラット、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

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