チンチラのかかりやすい病気「熱中症」
2022/09/26/
チンチラの熱中症の病態
チンチラさんは毛が密に生えており、温度や湿度の低い環境に適している一方で暑さには弱い動物さんです。
そのため、環境温度や湿度が高い場合には熱中症になってしまうことがあります。
熱中症は人でもよく問題となりますが、チンチラさんでも同様に軽度であれば対応できますが、重度である場合は最悪死に至ることもある病気です。
チンチラの熱中症の症状
症状としては、初期では元気や食欲の低下が見られ、悪化していくと脱水や高体温が進行し、神経症状や呼吸が荒くなります。
さらに悪化すると虚脱状態になってしまいます。
チンチラの熱中症の診断
熱中症は臨床検査での確定診断が困難であるため、診断として最も重要なことは、お家での環境やその状態になってしまった際の状況をお聞きすることです。
また、その子の体温や呼吸数の確認をすることも重要となります。
お聞きする中で熱中症が疑わしい場合には、熱中症による内臓損傷や神経症状の状態を確認するため画像検査などを行う場合もございます。
チンチラの熱中症の治療
治療としては体を冷やすことが最も重要であり、涼しい部屋にいさせてあげることが最優先となります。
その際、氷などで急激に冷やしてしまうと逆効果になることもあるため注意が必要となります。
その他の治療としては、脱水が重度である場合には血管からの点滴を行い、また、その他症状などがある場合にはそれに対して薬の投与を行います。
吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、チンチラ、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。
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