コラム

うさぎのかかりやすい病気「胃腸うっ滞」

2022/08/08/

うさぎの胃腸うっ滞の病態

ウサギさんはストレスで死ぬと言われており、その由縁の疾患の一つとして胃腸の鬱滞が挙げられます。

そもそもウサギさんは消化管がとても発達しており、腸の発酵が盛んな動物です。しかし、それと同時にとても繊細な動物であり、ちょっとした環境の変化などでも腸の動きが悪くなる事があり、それが命に関わる問題になってきます。

胃腸鬱滞とは胃や腸の流れが悪くなることで、原因としてはストレス、おやつなど繊維質の少ない食事の過剰な摂取、毛など食べ物でないものの摂取が考えられます。

また、腸の流れが悪くなると腸内細菌のバランスが崩れるため胃腸にガスがたまり腹痛が発生し、元気の低下が生じます。

うさぎの胃腸うっ滞の症状

症状としては元気食欲の低下や便の異常(軟便、小さい便の割合が多くなる、便が数珠繋がりのようになる)が多く、その他にもお腹の張りなどが認められます。

ウサギさんの場合、体調が悪くなると暗いところでじっとしていることが多くなるため、それも指標の一つとなります。

うさぎの胃腸うっ滞の診断

腹部の触診にて張りの確認がとても有用となります。

また、胃腸の状態の確認のためのレントゲン検査やCT検査も有用です。

うさぎの胃腸うっ滞の治療

消化管の動きを良くすることがとても大事ですが、原因次第で治療が変わります。

ストレスなどにより腸の動きが悪くなっている場合は、腸の動きをよくする薬や細菌バランスを改善させる抗生剤、痛みに対する鎮痛剤などの投与が必要となります。

一方で、異物など物理的な腸の閉塞は手術が必要となる場合があります。

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

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