ウサギの体の特徴
2023/04/28/
こんにちは、吉祥寺エキゾチック動物病院です。
ここではエキゾチックアニマルの特徴や飼育方法などについて少しずつ紹介していきます。
今回はウサギさんの体の特徴についてです。
うさぎの目
視界はほぼ360度、色の識別は青と緑の2色型色覚です。
視力はあまり良くなく0.05~0.1くらいとされていますが、光を感じる能力が高く、暗い場所では人よりも夜目がききます。
ちなみに目を開けたまま寝ることができます。
うさぎの耳
聴力が優れていて、およそ3㎞先の音まで聞こえるといわれています。
左右の耳は別々の方向に自由に動かすことができます。
ウサギさんは汗腺が発達していないので、細かい血管が行き渡った長い耳が風にあたることにより体温調節をしています。
また、耳立てたり寝かせたりすることにより感情表現の役割も担っています。
うさぎの鼻
嗅覚が優れていて、人の10倍以上と言われています。
自然下では餌や天敵、仲間、交配相手などの認識を行っています。
常に細かく鼻を動かしていて、英語圏ではこの行動を「ウィンク」と呼んでいるそうです。ウィンクの動きによってウサギさんのリラックス度も計ることができます。
うさぎの口
三つ口という上の唇が裂けていて自由に開いたり閉じたりすることができます。
口の周りのヒゲは感覚器官としてとても重要です。
ちなみに味を感じる味蕾(みらい)は人よりも約7,000個多いといわれています。
自然下で食べられる草と食べられない草を判断するために味蕾が発達したともいわれています。
うさぎの歯
「常生歯(じょうせいし)」と呼ばれる切歯(門歯)も臼歯も生涯伸び続ける性質を持っています。
ウサギさんは草による食餌で下顎を左右に動かすことによって正しい咬み合わせを保っています。
歯の本数は上下合わせて28本あります。
うさぎの骨と筋肉
特に後肢の筋力が発達しているのでジャンプ力、走力に優れています。
個体によっては時速70㎞で走るともいわれています。
速く走るために骨は軽く、薄くできています。
自身のキック力で骨折してしまうこともあるため、抱っこする際などは特に気を付けましょう。
うさぎの内臓
胃の入り口である噴門部の筋肉が発達しています。
食べ物が逆流することができないため、ウサギさんは嘔吐することができません。
栄養価の低い草を消化するため盲腸が発達しています。
盲腸の中には細菌が共生していて、その細菌のはたらきにより食物繊維を分解してタンパク質やビタミンなどの栄養が作られます。
いかがだったでしょうか。
こちらのコラムでウサギさんのことを少し知っていただけたかなと思います。
ウサギさんとの生活がより豊かになれば幸いです。
吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。
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