コラム

セキセイインコのかかりやすい病気「卵詰まり」

2022/12/05/

セキセイインコの「卵詰まり」の病態

セキセイインコさん達のメスに生じる疾患の一つに卵詰まりがあり、特に冬に多い疾患となります。

この疾患の原因としては年齢、環境の変化や不適切な環境、飼料のバランスの悪さ、ホルモン異常、潜在疾患などがあります。

こちらはセキセイインコさんに限らず様々な鳥さんに生じる疾患となります。

セキセイインコの「卵詰まり」の症状

症状としては元気食欲の低下、腹部膨満(腹部の腫れ)、排便できない、膨羽(体全体が膨らんで見える)などがあり、悪化してくると歩行障害やぐったりするなどが生じます。

セキセイインコの「卵詰まり」の診断

診断としては、触診にて卵の確認を行います。

しかし、卵の有無だけでは正常に産卵できる卵なのかそうでないのかの鑑別ができないため、レントゲン検査や超音波検査などを用いた判断が必要となる場合がございます。

セキセイインコの「卵詰まり」の治療

治療としては、内科治療及び外科治療があります。 内科治療としてはカルシウム剤の投与や保温などを行い排卵を促します。

しかし、こちらでは治療効果が弱く時間がかかる場合があります。

外科治療では卵の場所により異なり、すぐに出てくる場所であれば物理的な圧迫にて排卵を行い、そうでない場合には外科的な摘出が必要となる場合がございます。

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。

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