ヒョウモントカゲモドキのかかりやすい病気「クリプトスポリジウム症」
2022/10/24/
ヒョウモントカゲモドキの「クリプトスポリジウム症」の病態
クリプトスポリジウムは寄生虫の一種であり、ヒョウモントカゲモドキさんを含め爬虫類の多様な種類に感染し重度の消化器症状を呈します。
この寄生虫の感染は汚染されている水、食べ物、便からの経口感染(口から寄生虫が体内に入る)にて生じます。
この感染は重度となると命に関わる疾患であるため注意が必要となります。
ヒョウモントカゲモドキの「クリプトスポリジウム症」の症状
症状としては、他の感染による胃腸炎症状と同様に下痢、嘔吐、食欲不振などが生じ、それに伴い脱水や削痩(痩る)が生じてしまいます。
また、クリプトスポリジウム症では特に削痩による脂肪の消失が生じ尾の極度の細化が現れます。 重症化すると腹水が生じ、体は細く腹部のみ膨れることもあります。
ヒョウモントカゲモドキの「クリプトスポリジウム症」の診断
診断としては便検査にてクリプトスポリジウムの確認が重要となります。しかし、検出率が高くないため繰り返し検査を行う必要があります。
また、他の疾患の確認のために血液検査やレントゲン検査なども重要となります。
ヒョウモントカゲモドキの「クリプトスポリジウム症」の治療
治療としては完全な駆虫ができる治療薬がないため、抗生剤や駆虫剤による緩和療法を行うと共に症状に応じてその対症療法も併用する必要があります。
上記の通り完全な駆虫ができないため、症状が落ち着いてからも再発に注意する必要があります。
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