亀のかかりやすい病気「尿路結石」
2022/09/02/
亀の尿路結石の病態
亀さん達の尿路疾患の中でよく生じるのが尿路結石です。 この病気は特に陸で生活する子たち(陸棲種)に多く、膀胱や総排泄腔などに結石が見られることが多いです。
原因としては感染、タンパク質が過剰な食事、ビタミンAやビタミンD、カルシウムが不足な食事などがあると考えられています。
亀の尿路結石の症状
症状としては結石の部位や大きさにより異なりますが、血尿や食欲低下、元気の低下、排便困難、排尿困難などが生じます。
亀の尿路結石の診断
診断としては、レントゲン検査による結石の確認が重要となります。
亀さん達にできる結石の多くはレントゲン画像に写るため多くはこの検査で確認することができますが、稀にレントゲンに写らない結石も存在するため、その際には超音波検査や内視鏡検査を実施する場合があります。
また、総排泄腔に結石がある場合には触診や視診にて確認できることもあります。
亀の尿路結石の治療
治療としては、結石の摘出となります。 結石が膀胱にある場合には膀胱を切り直接取り出し、結石が総排泄腔にある場合には総排泄腔から器具などを用いて取り出すことになります。
しかし、この処置には麻酔が必要となるため、症状がなく結石が小さい場合には、尿量を増やして結石を自然排泄させるために水分を多く与えていただくなどの内科治療を優先させることもあります。
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