コラム

亀のかかりやすい病気「中耳炎」

2022/07/08/

亀の中耳炎の病態

亀さんは人などにあるような外耳というものがなく、常に鼓膜が目の後ろあたりに露出しています。その部位に感染が生じることで中耳炎になってしまいます。

感染経路としては、口の中から侵入した菌によるものが多く、その背景には環境の悪化や食事の問題に基づく免疫低下があると考えられ、特にビタミンAの低下が主な原因となっております。

亀の中耳炎の症状

症状としては鼓膜の腫れであり、感染などが悪化すると食欲の低下や元気の低下などが見られることがあります。

亀の中耳炎の診断

診断としては、視診による鼓膜の腫れの確認を行いますが、それでは確実ではないため、腫れている部位に針を刺す細胞診断や、鼓膜を一部切り膿を取り出すことで確定診断となります。

また、血液検査やレントゲン検査を行いその他の状態悪化要素があるのかを確認する場合もございます。

亀の中耳炎の治療

治療としては、抗生剤の投与を行いますが、多くの場合はそれだけでは治りきらないため、外科手術により直接膿を取り出し、その後、抗生剤などの投与を行います。

また、環境や食事に問題がある場合はその改善も治療の大事な要素となります。

状態の悪化度合いにもよりますが、一般的に適切な治療後は予後は良好です。

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

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