リチャードソンジリスのかかりやすい病気「仮性歯牙腫」
2022/11/21/
リチャードソンジリスの「仮性歯牙腫」の病態
ジリスさんたちの呼吸器症状の原因の中でも多いのが仮性歯牙腫(オドントーマ)です。
これは金属などを噛むことなどにより切歯(前歯)の損傷や歯根への負担が生じそれにより歯根に腫れが生じてしまう病気です。
それに伴い鼻道にも炎症が生じることで呼吸器症状をきたしてしまいます。
リチャードソンジリスの「仮性歯牙腫」の症状
症状としてはくしゃみや鼻水、切歯の不正咬合などがみられ、悪化すると呼吸困難や食欲低下などがみられます。
リチャードソンジリスの「仮性歯牙腫」の診断
診断としてレントゲン検査やCT検査による切歯の歯根部の評価を行います。
また、切歯の過長や色調変化(白くなる)の評価も診断として重要となります。
リチャードソンジリスの「仮性歯牙腫」の治療
根本治療としては麻酔下にて切歯の抜歯により歯根部の腫れ部の除去を行います。
しかし、悪化している場合歯根部が骨にくっついてしまっており完全に取り切ることができない場合もございます。
その他の治療として、抗生剤や消炎剤による二次的に生じた鼻炎治療を行う場合がございます。
この治療だけではくしゃみや鼻水は一時的に落ち着かせることができる場合もございますが、根本治療ではないため、再発を繰り返すことが多いです。
吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。
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