症例紹介

【症例報告】ハムスターの子宮卵巣摘出手術

2022/08/05/

今回は、ハムスターの子宮卵巣摘出手術についての症例報告です。  

個体情報

  • 種類 ジャンガリアンハムスター
  • 年齢 1歳4ヶ月
  • 性別 メス
  • 元気 あり
  • 食欲 あり
  • 排泄 正常
患者様のハムスター

患者様のハムスター

主訴

以前からケージ内に出血の跡がついているも、明確な傷などがないことからご来院されました。 特に体調面には問題はありませんでした。

検査

  • 触診及び視診
  •  顕著な異常は認められませんでした
  • レントゲン検査
  •  顕著な異常は認められませんでした
  • 超音波検査
  •  子宮の軽度な腫脹を確認
  •  膀胱などその他の内臓には顕著な異常は認められませんでした

治療

今までの経緯及び検査にて子宮内膜炎の疑いが強く考えられました。 止血剤や抗生剤を処方し、改善傾向にはなりましたが、完全に止めることはできなかったことから、今回子宮卵巣の摘出手術を行いました。

子宮卵巣摘出術

麻酔下にて下腹部を切皮し、両側の卵巣を取り残さないように確認しながら血管を結紮し、その後子宮も同様に血管処理を行い、子宮及び卵巣の切除を行い、最後に、腹筋・皮下織・皮膚を縫い、手術終了となります。

手術中の様子1

手術中の様子1

手術中の様子2

手術中の様子2

経過

動物の入院に対するストレスを考慮して、日帰りでした。手術後数日は、おやつなどは食べてくれるも主食は食べてくれなかったですが、徐々に主食も食べれる様になり、ケージ内の出血も現在は認められなくなっております。

術後の状態

術後の状態

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。

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