コラム

ハリネズミのかかりやすい病気「子宮疾患」

2022/09/19/

ハリネズミの子宮疾患の病態

子宮疾患はハリネズミさんのメスの子たちに多く、疾患の種類としては子宮内膜炎・子宮腫瘍・子宮蓄膿症などがあります。

多くは中年齢〜高齢の子たちに多く、初期では症状が出ないこともあるため、健康診断などで偶発的にに見つかることもあります。

ハリネズミの子宮疾患の症状

症状としては陰部からの出血や血尿などがあり、悪化するにつれて元気や食欲の低下も見られます。

しかし、上記でも説明した通り症状が出ない場合もあり急にぐったりするなどもあるため注意が必要となります。

ハリネズミの子宮疾患の診断

診断としては触診、画像検査、血液検査などがあります。 触診としては下腹部を触ることにより腫れている子宮を触知することで診断します。

また、画像診断としてはレントゲンや超音波検査などを用い子宮の状態を確認します。

血液検査としては貧血の状態の確認が重要となります。

しかし、最終的な診断としては病理検査にて確定診断となるため、治療を兼ねた卵巣子宮切除後に検査を行い診断がつきます。

ハリネズミの子宮疾患の治療

治療としては子宮卵巣の摘出を行います。

しかし、上記の治療は麻酔が必要となるため麻酔のリスクを年齢やその子の重症度などから判断することが重要となります。

内科治療も存在しますが、こちらは根本治療とはならないことが多いため、高齢などにより手術を望まれない場合に抗生剤や消炎鎮痛剤、止血剤を用いて対症療法として行います。

 

吉祥寺エキゾチック動物病院では、うさぎ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類などエキゾチックアニマルを広く診療しております。

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